第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合結果概要

                                                                                                            令和6年11月25日(月)から27日(水)の3日間、第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催いたしました。今回の会合は、「UHC(ユニバーサル・ヘルスカバレッジ)と「健康な社会づくり」の好循環」をテーマとして、ASEAN各国の社会福祉、保健、労働政策の担当行政官や協力機関等からの参加を得て、活発な議論を行い、各国における今後の取組についての提言を採択しました。
本会合の概要は以下のとおりです。

開催概要

<開催日程・場所>
  日程:2024年11月25日(月)~27日(水)
  会場:川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)(神奈川県川崎市)

<参加者>                           
  日本及びASEAN9か国(※)の社会福祉、保健、労働政策担当行政官
  ※カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、
   ミャンマー連邦共和国、フィリピン共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国、
   ブルネイ・ダルサラーム国
  東ティモール民主共和国、韓国の担当行政官(オブザーバー参加)
  協力機関:ASEAN事務局、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局、
   国際労働機関(ILO)駐日事務所、独立行政法人国際協力機構(JICA)、神奈川県、
   川崎市
  有識者
  一般傍聴者

プログラム ※講演等の表題は、発表者が用いたものをそのまま掲載しています。

11月25日(月)
開会挨拶
 - 厚生労働副大臣 仁木 博文
 - 神奈川県知事 黒岩 祐治
 - ASEAN事務局事務次長(社会文化共同体担当) サン・ルウィン(ビデオメッセージ)
基調講演1
 - 国際協力銀行常務執行役員 米山 泰揚
協力機関講演
 - ASEAN事務局人材開発局保健部門シニアオフィサー 
  ジェニファー・フランシス・デ・ラ・ローザ
 - WHO西太平洋地域事務局コーディネーター ジョアナ・マドゥレイラ・リマ
 - ILO駐日代表 高﨑 真一
 - JICA国際協力専門員 中村 信太郎
基調講演2
 - 国立保健医療科学院院長 曽根 智史    
基調講演3
 - 神奈川労働局長 藤枝 茂
パネルセッション1「UHCシステム構築の過程と現在」
 - モデレーター:JICA国際協力専門員 中村 信太郎
  政策研究大学院大学教授 小野 太一
 - 各国からの報告
 
パネルセッション2「UHCを支える人材育成の推進」
 - モデレーター:国立保健医療科学院統括研究官 五十嵐 久美子
  国立保健医療科学院上席主任研究官 大澤 絵里 
 - 各国からの報告

パネルセッション3「UHCを持続させるための健康な社会づくり」
 - モデレーター:厚生労働省大臣官房国際課国際保健・協力室長 髙橋 順一
  厚生労働省社会・援護局保護課保護事業室長 小川善之
  川崎市立看護大学 副学長 荒木田美香子
 - 各国からの報告
 
11月26日(火)
視察
川崎市総合福祉センターふくふく(神奈川県川崎市)
社会福祉法人グリーン、社会福祉法人ル・プリ(神奈川県横浜市)
キングスカイフロント(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社、島津製作所、公益財団法人川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター、国立医薬品食品衛生研究所)(神奈川県川崎市)
 
11月27日(水)
全体総括・リコメンデーション協議
 リコメンデーション(原文[193KB]仮訳[147KB]
閉会
 

【参考】
厚生労働省では、2003年より、ASEAN地域における社会保障及び保健医療の各分野における人材育成を強化し、日本とASEAN諸国との協力関係を強化するため、ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催してきました。なお、2011年からは、社会福祉、医療保健に加えて、労働分野を加えた3分野での協力促進を視野に入れて、労働政策の担当行政官の参加も得ています。
本会合は、ASEAN+3(日本、中国、韓国)保健大臣会合、社会福祉大臣会合及び労働大臣会合を支える重要な基盤と認識されており、会合の結果は各ASEAN+3大臣会合に報告しています。

●第1回~第20回会合のテーマ
第 1回 2003年11月 社会福祉・保健サービスにおける人づくり
第 2回 2004年 8月 高齢化社会と福祉・医療の人づくり
第 3回 2005年 8月 社会福祉・保健におけるパートナーシップと人作り
~母子保健福祉と障害者福祉を中心として~
第 4回 2006年 8月 社会福祉・保健医療サービスの連携と人材育成
~社会的弱者(児童・女性)支援と福祉・医療サービス~
第 5回 2007年 8月 社会福祉・保健サービスの連携と人材育成・地域開発
-地域における高齢者サービス-
第 6回 2008年 9月 次世代健全育成(健やかな次世代の育成を目指して)
─保健と福祉の緊密な連携の下で─
第 7回 2009年 8月 「共生社会」の構築(障害者の自立、自己実現と社会参加)~福祉と保健、医療システムの連携を通じて~
第 8回 2010年 8月 社会的弱者の貧困軽減
~保健と福祉の連携強化を通じて~
第 9回 2011年10月 福祉及び保健分野における人材育成
─サービス提供者の能力向上と社会的弱者の就業能力育成に焦点をあてて─
第10回 2012年10月 自然災害における社会的弱者への対応
第11回 2013年12月 Active Aging
第12回 2014年11月 高齢化する社会に対応するしなやかなコミュニティを育む
第13回 2015年10月 災害から人、くらし、みらいを守る
第14回 2016年11月 社会的支援が必要な人々の社会参画の促進とアクセシビリティの改善
第15回 2017年10月 未来を担う子どもたちの健全な育成
第16回 2018年12月 貧困の削減と子ども・若者のエンパワメントを通じた包摂的社会の促進
第17回 2019年12月 健康長寿を実現する社会の構築に向けて
第18回 2020年10月 子どもの未来を支える包摂的社会の構築
~自閉症スペクトラム障害をはじめとする発達障害のある子どもとその保護者への支援に焦点を当てて~
第19回 2021年12月 こころの元気を保つためのアプロ-チ~新型コロナウイルス感染症への対応
第20回 2023年 3月 人生100年時代 ~私らしく生きていく~ 多様性を支える社会の中で
第21回 2024年11月 地域で生き生きと自分らしく暮らせる社会の実現に向けて~誰もが自分の力を最大限に発揮するための心身の機能の維持・向上に着目して~