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シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて
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シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて
本日、食品安全委員会かび毒・自然毒等専門調査会にて、シンフィツム(いわゆるコンフリー、以下「コンフリー」という。)及びこれを含む食品の取扱いについて、「コンフリー(Symphytum spp.)が原因と思われるヒトの肝静脈閉塞性疾患等の健康被害例が海外において多数報告されていること、また、日本においてコンフリーを使用した健康食品等がインターネットを使って販売されていることなどの情報から、日本においてコンフリーを摂食することによって健康被害が生じるおそれがあると考えられる」旨の意見の一致が見られたところです。これを受け、厚生労働省は、コンフリーの製造・販売、摂取等に係る留意事項を次のとおり示したところですので、情報提供いたします。
なお、同留意事項については、地方自治体及び関係事業者・消費者団体に対し通知したことを申し添えます。
(1) | コンフリーを製造・販売・輸入等する営業者に求める事項
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(2) | 一般消費者に対し求める事項
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シンフィツム(いわゆるコンフリー)に関するQ&A
Q.1 | シンフィツム(いわゆるコンフリー)とはどのようなものですか。 |
A.1 | 別名ヒレハリソウともいう。ムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草本で、主な種として、通常のコンフリー(Symphytum offcinale)、プリックリーコンフリー(Symphytum asperum)、ロシアンコンフリー(Symphytum x uplandicum)などがあります。コーカサスを原産地とし、ヨーロッパから西アジアに分布しています。草丈は60〜90cmで、直立し、全身に粗毛が生え、葉は卵形〜長卵形。初夏から夏にかけて花茎を伸ばして釣り鐘状の白〜薄色の花を咲かせます。我が国には、明治時代に牧草として入り、一時長寿の効果があると宣伝され、広く家庭菜園に普及しました。{参考:丸善食品総合辞典(丸善株式会社) 他} |
Q.2 | コンフリーを摂食することでどのような健康被害が知られていますか。 |
A.2 | 諸外国では、コンフリーを摂取した場合の主要な健康被害として、肝障害が報告されています。主な肝障害は肝静脈閉塞性疾患で、主に肝臓の細静脈の非血栓性閉塞による肝硬変又は肝不全です。主症状は、急性又は慢性の門脈圧亢進、肝肥大、腹痛です。 |
Q.3 | コンフリーを含む製品を摂取していますが、どうすればいいですか。 |
A.3 | 摂取を中止してください。また、気になる症状がある場合には、最寄りの医療機関で診察を受けてください。なお、日本国内でコンフリー又はこれを含む食品を摂取したことによる健康被害事例は、これまで報告されていません。 |
Q.4 | 自生あるいは栽培しているコンフリーは有害ですか。 |
A.4 | 自生あるいは栽培しているコンフリーであっても食用とすることで健康被害が生じるおそれがあると考えられるので食用にはしないでください。なお、コンフリーが生育している環境中で生活していてヒトの健康に影響を及ぼすようなことはありません。 |
Q.5 | 外国ではコンフリーの規制はありますか。 |
A.5 | 米国では、コンフリーを含む栄養補助食品の自主回収等を勧告しています。カナダでは、コンフリーを含むNatural Health Productについては、当局の許可を得ている製品以外は販売禁止となっています。オーストラリアでは、コンフリーの一部の種類は意図的に食品に添加することを禁止する植物とされています。 |
Q.6 | コンフリーをゆでる、あげるなど加熱して摂食すれば、健康影響の恐れはなくなりますか。 |
A.6 | コンフリーを加熱することによって、その毒性が軽減されるというデータはありません。従って、加熱したものであってもコンフリー等を摂食することは避けてください。 |
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