ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 社会保障審議会(今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループ)> 第1回今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループ(2017年11月28日)
2017年11月28日 第1回今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループ
子ども家庭局子育て支援課
○日時
2017年(平成29年)11月28日(火)14:00~16:00
○場所
厚生労働省 専用第20会議室(17階)
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
○出席者
委員
植木 信一 (新潟県立大学人間生活学部子ども学科教授) |
中川 一良 (社会福祉法人健光園 京都市北白川児童館館長) |
安部 芳絵 (工学院大学教育推進機構教職課程科准教授) |
斉藤 朋行 (東久留米市立中央児童館館長) |
柳澤 邦夫 (栃木県上三川町立上三川小学校校長) |
オブザーバー
鈴木 一光 (一般財団法人児童健全育成推進財団理事長) |
事務局
川鍋 子育て支援課長 |
鈴木(健)健全育成推進室長 |
竹中 課長補佐 |
依田 児童環境づくり専門官 |
○議題
(1)今後の地域の児童館等のあり方の検討について
1.児童館ガイドラインの見直し等に係る検討課題について
2.主な検討課題の共有について
3.見直し等の進め方について
(2)その他
○配布資料
資料1 | 有識者意見交換会の主な意見等 |
資料2 | 第10 回遊びのプログラム等に関する専門委員会の主な指摘事項 |
資料3 | 児童館のあり方及び児童館ガイドラインの見直しに係る検討課題について |
参考資料1 | 今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループの設置について |
参考資料2 | 児童館関係法令等(抜粋) |
参考資料3 | 放課後児童クラブ運営指針及び同解説書 |
参考資料4 | 会保障審議会児童部会放課後児童対策に関する専門委員会の設置について |
○議事
○竹中課長補佐 それでは、ただいまから第1回「今後の地域の児童館等のあり方検討ワ
ーキンググループ」を開催させていただきます。
先般、11月13日の第10回遊びのプログラム等に関する専門委員会でも事務局から御報告
させていただきましたが、事務局の不備がございまして、委員、構成員の皆様の任命、指
名の手続を怠っていたということで、再度そういった手続をとらせていただきまして、今
般、第1回ワーキンググループを改めて開催させていただくことになりました。事務局の
不手際に関しまして、本当に申し訳なく思っております。今後、再発防止に努めてまいり
たいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本日、御出席の皆様におかれましては、御多用の中、御出席いただきまして、誠にあり
がとうございます。
開会に当たりまして、座長を務めていただいております新潟県立大学人間生活学部子ど
も学科教授の植木座長より、まず冒頭、一言御挨拶をいただきまして、以後、議事進行を
お願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
○植木座長 皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。植木でございます。
先日、放課後児童対策に関する専門委員会に参加をしてまいりました。そこで大変印象
的だったのが、放課後の子どもたちの生活は何のためにあるか。子どもの権利、ひいては
子どもの最善の利益のためにあるのだという事柄が一貫して議論されました。そういう意
味では、このワーキングの主たる議題である地域の児童館が果たす役割が、放課後の子ど
もたちのどのような最善の利益につながっていくのか、最終的にはそこが目標になるので
はないかという感じはしております。今日は、短い時間ではございますけれども、ワーキ
ングで皆さん方から忌憚のない御発言をいただければ幸いでございます。どうぞよろしく
お願いいたします。
○竹中課長補佐 では、改めて事務局から構成員の皆様の御紹介をさせていただきたいと
思います。
まず、右手のほうですけれども、引き続き専門委員会と兼任で出席いただいております
社会福祉法人健光園京都市北白川児童館館長の中川委員でございます。
○中川委員 中川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○竹中課長補佐 有識者の代表で御参加いただいております。
まずは、工学院大学教育推進機構教職課程科准教授の安部委員でございます。
○安部委員 安部です。よろしくお願いいたします。
○竹中課長補佐 東京都東久留米市中央児童館館長の斉藤委員でございます。
○斉藤委員 斉藤と申します。よろしくお願いいたします。
○竹中課長補佐 栃木県上三川町立上三川小学校校長の柳澤委員でございます。
○柳澤委員 柳澤と申します。よろしくお願いいたします。
○竹中課長補佐 本日、このワーキンググループの親会となります専門委員会の委員長で
もいらっしゃいます鈴木委員長にもオブザーバーとして御出席をいただいております。
○鈴木(一)委員長 鈴木です。よろしくお願いします。
○竹中課長補佐 また、本日、公務の関係で事務局に出入りがありますことを御承知おき
いただければと思います。
こちらからは以上でございます。
○植木座長 ありがとうございました。
続いて、事務局から資料の確認についてお願いいたします。
○竹中課長補佐 では、配付しております資料でございます。
議事次第のほか、まず、資料1。これは「有識者意見交換会の主な意見等」ということ
でまとめたものでございます。
資料2が、先般、11月13日に開催されました遊びの専門委員会の主な指摘事項等という
ことでまとめさせていただいたものでございます。
資料3が、今日御議論いただくものになります。児童館のガイドラインの見直し等に係
る検討課題ということでまとめた資料でございます。
そのほか、参考資料1が、先般11月13日の専門委員会で改めて御承認をいただきました
本ワーキンググループの設置要綱でございます。
参考資料2が「児童館関係法令等」で、児童の権利に関する条約、児童福祉法等々、関
係部分の抜粋を入れてございます。
参考資料3が、平成26年度に作成させていただきました放課後児童クラブ運営指針につ
いてと、28年度に作成いたしましたその解説書全文をつけてございます。後ほど議論の参
考にしていただければと思っております。
参考資料4が、冒頭、植木座長からもお話がありましたけれども、放課後児童対策に関
する専門委員会の設置要綱でございます。
それと、机上配付資料が1枚ございます。
資料の欠落等がございましたら、事務局までお申し出いただければと思います。
では、よろしくお願いいたします。
○植木座長 ありがとうございました。
それでは、早速、議事に入ってまいりたいと思います。
議事(1)の「1 児童館ガイドラインの見直し等に係る検討課題について」です。
まずは、事務局より説明をお願いいたします。
○依田専門官 まず、資料1をご覧いただきます。
去る11月13日に開催いたしました第10回専門委員会において御報告をさせていただきま
したので御紹介に止めますけれども、今後の地域の児童館のあり方や児童館ガイドライン
の見直しのポイントについて、有識者の皆様からいただいた御意見をまとめ、列記をして
いるものでございます。
2ページ目の「(3)今後の地域の児童館等のあり方の検討について」では、児童館長
の役割について御指摘をいただいていたり、本日御出席のワーキング構成員の皆様から、
それぞれ具体的に、児童館のあり方とガイドラインの小項目についても御議論、御指摘を
いただいたところでした。御参考としていただければと思います。
続いて、資料2は、第10回遊びのプログラム等に関する専門委員会の主な指摘事項です
のでご覧いただければと思います。
若干お時間をいただいて、代表的な項目を御紹介してまいりたいと思います。ここでは、
ガイドラインの6つの項目に分けてそれぞれ御意見を伺っています。
まず、項目1「児童館運営の理念と目的」につきましては、児童の権利条約を書き込み、
特に第31条の遊びやレクリエーション、子どもの文化活動等に係る部分は根拠として大き
く示したい。児童館は児童福祉法の理念を体現している施設であり、引き続き、児童福祉
法の理念とあわせて提示していくこと。理念には、改正児童福祉法第1条の児童の権利に
関する条約の精神を子どもの視点から書き込みしていくことが重要であること。改正児童
福祉法第2条第2項にある保護者が第一義的責任を負うという家庭の存在についても、書
き込みたいという御意見でございます。
項目2「児童館の機能・役割」では、遊びとは何か、遊びは発達といかに連動している
のかを新任・新採の児童厚生員が読んでわかる書き方で明記していく必要があるのではな
いか。また、児童館は、0から18まで全てを対象にしますので、子どもの発達については、
乳幼児から思春期、青年期までの発達の課題を書き込んでいけばいいのではないか。児童
館は、自由来館で、異年齢・不特定多数のいろいろな人が利用する特性があって、この利
用の条件がないことを明記したいという意見です。児童館こそ子どもが主役になれる場所、
真ん中にいるということをきちんと示す必要があるのではないか。災害時の児童館の役割
にも議論が及びまして、特に乳幼児や子どもを持つ御家族にとっては、避難場所としての
価値がますます高まっているのではないか。災害が起こった場合の児童館の機能・役割を
ガイドラインでも謳うことができるといいのではないか。
項目3「児童館の活動内容」です。この活動内容の記載自体が多岐にわたり、多様な御
意見をいただいておりました。児童健全育成に従事する専門職を育てていくという観点も
現場の大きな役割として謳っていく必要があるのではないか。児童館の活動内容について、
具体的に参考になるような具体例を盛り込んでいくことができないか。「放課後児童クラ
ブの実施」では、主に放課後児童クラブ側から書かれているので、いわゆる自由来館、一
般来館と言われる子どもたちの側に立った配慮が書けないか。また、妊産期からの切れ目
のない支援が子育て支援の中で始まっていることから、プレパパ・プレママを含め、親に
なる世代全体として視野に入れていくといいのではないか。母子保健との連携もますます
やりやすくなっていくのではないか、という御意見がございました。
項目4「児童館と家庭・学校との連携」では、児童館のことを知っている学校の先生は
多くはないことから、学校に児童館活動を理解してもらう必要性を明記したほうがいいの
ではないか。そもそも、なぜ学校と連携しなければならないのか文章化したほうがいいの
ではないか。児童館の側から学校に積極的にアプローチしていく視点も必要ではないか。
特別な行事だけではなく、子どもの健全育成にかかわる日常の問題については、定期的(年
3、4回程度)に、そういった頻度も示していく必要があるのではないか。
地域との連携では、地域住民との連携と児童相談所等の関係機関との連携の2つの視点
があるが、少し趣きが違うので、相談機関を含めた社会資源との連携ということで、もう
1項目立てたほうがいいのではないかという具体的な御意見もいただきました。
項目5「児童館職員」では、職員の仕事として記録をとることは非常に重要な業務であ
り、特に配慮を必要とする子どもだけではなくて、児童館に来館する全ての子どもの記録
をとり、経験の累積をしていくことも必要であることを明記したほうがいいのではないか。
また、虐待防止の観点については、その未然予防から書き込んでいったほうがいいのでは
ないかという御意見がございました。
最後の項目6「児童館の運営」も、多岐にわたりますけれども、主なところを抜粋しま
すと、「要望、苦情への対応」では情報開示の必要性もあわせて書き加えていく。また、
自己評価、利用者評価、第三者評価の必要性についても書き加えていく必要があるのでは
ないか。「職員体制と勤務環境の整備」のところでは、館長についての記載がここでも書
き込むことができないかといった意見がございました。
また、全体のボリュームとして、放課後児童クラブの運営指針程度に字数を広げてもい
いのではないかという御意見がございました。
「1 児童館ガイドラインの見直し等に係る検討課題について」御議論いただく訳です
けれども、児童館ガイドラインのどこをどのように改正していくのか、ワーキングメンバ
ーでのイメージを共有する。そして、文章構成、見出しや字数・ボリュームをどうしてい
くのか。項目の追加や細分化をしていくのかといった全体像について、まずは議事(1)
の1で検討していただくようお願いできればと思います。
次に「2 主な検討課題の共有について」では、どの部分に焦点を当てていくのか、あ
るいは新たにどのように書き込んでいく必要があるかのイメージ共有を図る必要があろう
か御議論いただければと思っております。
参考資料3は放課後児童クラブ運営指針の全文ですので、これも御参考にしていただけ
ればと思います。ちなみに字数で申し上げますと、児童館ガイドラインが5,393字、放課後
児童クラブ運営指針は1万7,406字、3倍以上となっています。保育所の保育指針は2万
8,000字以上で、ボリュームの御参考になればと思います。
資料3の「1.児童館ガイドラインの見直しに向けての主な着眼点」をご覧いただけれ
ばと思います。
平成28年度「地域の児童館が果たすべき機能及び役割に関する調査研究」の主任研究員
を、座長の植木先生に担っておられますが、主にその報告書の提言の中から抜き出し、そ
の他有識者の意見交換会での御意見、御指摘からも一部取り込んで整理させていただいて
います。
1つ目、子どもの遊びの再定義と児童館での多様な遊びのプログラムの実施が求められ
ていること。2つ目には、さまざまな社会課題に多くの児童館が対応していて、それは既
に児童館の普遍的な機能になりつつあること。3つ目が、子ども・子育て家庭への身近な
相談窓口としての機能強化がますます求められていること。4つ目が、児童厚生員や児童
館長の資質向上のための研修を強化する必要があること。5つ目、児童厚生員、児童館長
の適正配置・勤務体制に関すること。6つ目、児童厚生員のソーシャルワークの力のさら
なる向上が必要とされていること。7つ目、大型児童館の活動内容や運営課題を共有化す
るために児童館ガイドラインに反映させていく必要があること。8つ目に、児童館ガイド
ラインが発出された平成23年以降に施行、改正されている主な関係法令との整合・照合を
図る必要があること。その代表的なものは下にお示ししています。
「2.児童館ガイドラインの見直し等に係る検討項目・指摘事項」が、議論の中心にな
ろうかと思いますが、皆様からいただいた御意見も含めて、項目ごとに列記してございま
す。赤字が指摘事項、黒字が現行の児童館ガイドラインとなります。
今日の多様な子どもの福祉・子育てニーズに対応する児童館の取り組みの現状を踏まえ、
児童館運営の指針となる「児童館ガイドライン」の記載内容について再検討し、必要に応
じて見直しを図っていくのが目的です。
凡例に示しておりますけれども、○が平成28年度児童館に関する調査研究報告書の提言
からの指摘事項、赤の●が有識者意見交換会での御指摘、□が第10回遊びのプログラム等
に関する専門委員会でいただいた御指摘、赤の■が平成23年3月28日、児童館ガイドライ
ン検討委員会の報告書の中で、いわゆる積み残しと言われている課題となります。
まずは、全体のボリューム感をどうするか。理念で、改正児童福祉法に照合、整合させ
ていくということですけれども、具体的に1条、2条、の条文を原文のまま入れ込んでい
くのか、あるいは一部抜粋して書き込んでいくのか。権利保障についてどのように示して
いくのか、子どもの視点で書き込むとはどういうことか、31条だけをピックアップして入
れるのか、といった具体的な御議論をお願いできればと思います。
目的の「生活の援助」では、具体的にどういうことを「生活の援助」と言うのか定義し
ていく必要がある。児童館でどの範囲までを「生活の援助」として捉えていくのか、この
ような御議論もあろうかと思います。
3ページ「児童館の機能・役割」では、児童館の特性とは具体的にどういうことなのか。
自由意思で来ること、異年齢集団であること、不特定多数の利用があるなど挙げられてい
ますけれども、それ以上の定義の必要はあるか。解説するとすれば網羅的にする必要があ
るので、どのように整理していくのか。
それから、遊びをどう定義していくのかということが1つ大きなテーマとしてあろうか
と思います。「発達の増進」のところでも指摘されておりますけれども、「発達」や「健
全育成」についてどのように定義をするのか、どなたが書くかといったイメージ共有を図
りたいと考えています。また、遊びと発達の関連についても、専門的な見地から、また初
任者の方でも御理解いただきやすいように、具体的にイメージ共有できればと考えていま
す。
また、児童館に求められているソーシャルワークの力とはどういうことを指すのか、大
型児童館はA型のみか、B型を含むか。どのようにガイドラインに落とし込んでいけるの
か。細かなところも含めて御議論いただければと考えています。
事務局からの説明は以上でございます。
○植木座長 ありがとうございました。
主としてこの資料3が今日の議論の中心、内容になろうかと思います。皆さんの全体の
イメージの共有を図るという意味で御議論いただき、御意見をいただきたいと思っており
ます。
まず1つ目は、議事(1)「1 児童館ガイドラインの見直し等に係る検討事項につい
て」。これは、この資料3の児童館ガイドライン、それから、さまざまな御意見がついて
おりますけれども、全体の構成であるとか、ボリュームであるとか、あるいは文字数であ
るとか、こういったものがどの規模が適当であるかどうかというような御意見をまずはい
ただきたいと思います。
放課後児童クラブ運営指針が参考資料3として事務局から出されてされております。こ
れを見ますと、全体で18ページの構成であると。それから、文字数で言えば、現状の児童
館ガイドラインのほぼ3倍の文字数があるという御指摘、御説明でございました。あるい
は放課後児童クラブ運営指針の全体の構成としても、ガイドラインの1ページのところに
目次構成が載っております。こういったものを一つ物差しにしていただきながら、今後新
たに改定される、あるいはその議論をするべき児童館ガイドラインの構成の規模というこ
との御意見をまずいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
少なくとも、現状の児童館ガイドラインの規模よりもボリュームアップしていくという
ことについては皆さん共有させていただいてよろしいでしょうか。そういった意味では、
別途、放課後児童クラブ運営指針と同等の規模に拡大していくのが適当かどうか。あるい
は、これを上回る規模ということもあろうかと思いますけれども、少なくともこれは現場
の児童厚生員が目を通す訳でございますので、現場の負担なく目を通すことができるよう
なボリュームということも一方では求められるかなと思われます。
いかがでしょうか。
お願いします。
○柳澤委員 約5年前にガイドラインができたということもあり、この5年間には、地域
の児童の様子、社会も含めて変わってきた部分もありますので、そういったことから、今、
依田専門官からも説明いただきました細かな部分、このようなものが入ったらどうかとい
う意見を各委員会等でいただいている訳だと思います。そういったものを精査し、加除修
正をした場合に、今、座長がおっしゃったように、今以上に増えるということは間違いな
いと思うのですが、量的なものについては、加える加えない等、内容を一つずつ精査した
結果、どのぐらいになるかというのがわかってくるので、私としては、全体の分量をどの
ぐらいにとどめるかとか目指すかということは狙わなくてもいいのかなと思うのですが、
いかがでしょうか。
○植木座長 最初から、大きさ、箱を決めて、そこにおさまるような分量というのも確か
に議論としては逆かなという感じもいたします。議論があって、プラスアルファするべき
事柄が積み重なった上でのボリュームであるということが適当かなという感じがいたしま
す。
お願いします。
○中川委員 例えば、放課後児童クラブ運営指針と比べてみたときに、御承知のように、
今回、放課後児童クラブ運営指針では、事業の対象となる子どもの発達について、縷々記
載されている訳です。また放課後児童クラブ特有の課題等々について、例えば子ども集団
の規模など設備及び運営に関する基準にのっとった記述が求められていたこと等々を考え
ますと、あくまでボリューム的には放課後児童クラブ運営指針まではいかないのかなとい
うざっくりしたイメージですけれども、そんなイメージを持っております。
ただ、現場がこのガイドラインを見てどんな取り組みを具体的に行っていけばいいのか、
そこのイメージがもう少ししっかりと伝えられるような、先般、具体例というふうに申し
上げたのですけれども、具体的な例示など、そこのところの量的な拡充が必要なのではな
いかとは思っております。
○植木座長 ありがとうございました。
対象となる子どもの発達ですね。これは、当然、放課後児童クラブの対象から比べれば、
それよりも幅が広いということになります。これについても、では、どのような子どもの
発達を目指すのかということの記述も当然強化が必要だろうと思われます。ありがとうご
ざいました。
そのほかいかがでしょうか。
お願いします。
○柳澤委員 ガイドラインの見直しを考えた場合、私としては、現行のガイドラインを何度も
見直しているのですが、ここはそぐわないとか、ここはもう要らないという部分はないと個人
的には見ているのです。むしろ、児童クラブの運営指針のように、少し解説を加えたほうがい
いのではないかという部分は多々あるような気がします。それは、児童館に勤める職員、また
は行政の職員、それから一般の方が見たとしても、それぞれ捉え方が違ってしまうというのが
今のガイドラインの文言に少しあるような気がします。
先ほどの例でもお話ししていただいたように、健全育成とはどういうことなのかとか、遊び
とはどういうことなのかとか、子どもの生活の援助とはどういう部分なのかとか、そういった
解説をするような、かみ砕いて例示するような文言というのが必要なのではないかと考えます。
もう一点は、先ほども出ましたように、この5年間に出た後発の関係法令、子どもを取り巻
く法令等もありますので、そういったものを加味した新たな部分も必要ではないかと考えます。
以上です。
○植木座長 ありがとうございました。
加味するべき法令等、これも精査していかなければいけません。また、具体的な検討課
題も中身を詰めていかなければいけない。発達一つをとっても、いわゆる児童館の業務と
しての子どもの発達というのは一体何かということに関しては、また独自な説明や解釈が
ひょっとしたら出てくるのではないかということも予想されます。
次に行ってよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○植木座長 「2 主な検討課題の共有について」です。先ほど事務局から具体的な課題
の論点について幾つか説明をいただきました。資料3になりますけれども、主に2ページ
以降の赤字で示されている部分の解釈やお考えについて、少し時間をとって、皆さん方か
ら御意見あるいは御指摘をいただきたいと思います。
まず、1点目です。2ページの「1 児童館運営の理念と目的」についてです。これも
幾つか指摘事項が挙げられておりますけれども、1つは、改正児童福祉法の理念をどのよ
うにこの児童館ガイドラインの中に盛り込んでいくのか。あるいは、具体的にというふう
にありますけれども、理念そのものを児童館ガイドラインに反映するということになろう
かと思いますが、このあたりの改正児童福祉法との関係性についてまずは御意見をいただ
きたいと思います。この点についていかがでしょうか。
児童館は、児童福祉法に規定される児童福祉施設の一種類、児童厚生施設ということを
考えれば、当然、子どもの権利であるとか、意見表明権であるとか、子どもの最善の利益
とか、このような改正児童福祉法に掲げられている理念が児童館ガイドラインの理念にも
反映されるというのは真っ当な方向性かなという感じがいたします。
いかがでしょうか。
安部委員、いかがですか。子ども支援の視点から何か御指摘ありますでしょうか。
○安部委員 今、委員長がおっしゃったように、平成28年の改正児童福祉法で第1条に子ど
もの権利条約、政府訳では児童の権利に関する条約が明記されたこと、第2条で子どもの意
見の尊重と子どもの最善の利益が規定されたことを受けてこれらについては、最低限、理
念の中に組み込むことが必要と考えます。
○植木座長 ありがとうございました。
そのほかいかがでしょうか。
この点については御異論ないかなという感じがいたしますけれども、よろしいですか。
(「いいです」の声あり)
○植木座長 では、その下の「(2)目的」のところです。
ここで「『生活の援助』の具体的な内容を示す」という指摘事項がございます。このか
ぎ括弧の児童館における「生活の援助」とは具体的にどのようなイメージであるかという
ところが論点になるかなと思われます。この点について何か御意見ございますでしょうか。
お願いします。
○斉藤委員 日常の生活の支援についてガイドラインにうたわれているのですけれども、
そこの部分で、遊びとか、地域における子育ての支援を行うというところは何となくイメ
ージができるのですけれども、生活の援助となると、そこの部分だけ解釈がちょっと広く
なるというか、そのような印象を私も受けております。日々の児童館の活動の中では、御
飯が食べられないとか、服装が汚れているとか、そういったことも、大きな意味で捉える
と生活の援助になるのではないかなと私たちは考えて、日々業務に当たっている次第でご
ざいます。
○植木座長 ありがとうございました。
ここの部分に関しては、特に現場での実践ですね。そこから上がってくる事柄が反映さ
れるのだろうなと思われます。
そのほか、いかがでしょうか。
お願いします。
○安部委員 この0から18歳の子どもたち全てを対象とするというところは強調し過ぎて
もいいのかなと思っています。というのは、どうしても乳幼児期と学童期の子どもたちば
かりにフォーカスが当たってしまって、児童館は中高生世代の子どもたちも行くことがで
きるのだというところがまだまだ周知されていないかなと思いますので、そのあたりをこ
こにきちんと明記することが非常に必要かなと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
これもおっしゃる通りだと思います。18歳未満全てを対象にするということが児童館の
使命であると思われます。
お願いします。
○中川委員 この生活の援助の具体的な内容をどこで示すかということになろうかと思う
のです。ここで示すというのも一つの考え方でしょうし、先ほど斉藤委員からお話があり
ました機能・役割の日常の生活の支援という中で、例えば生活の援助の具体的な内容につ
いて示すというのも一つ方法としてあるのかなと。
ここで生活の援助について具体的な内容を示すとなりますと、遊びについても触れてい
くのかということになろうかと思いますので、そのあたりのバランスを考えますと、ここ
で触れるよりも、後ほどの機能・役割の中で触れていくのがいいのかなと思っております。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、子どもの日常の生活の支援。児童館の支援というのは子どもの日常を支援して
いくことが大変重要なところであります。そういった意味では、日常の生活の支援の中か
ら具体的な中身を抽出していく。これが具体的な生活の援助の中身になっていくのではな
いかということです。ありがとうございました。
そのほかよろしいですか。
お願いします。
○柳澤委員 ここに「子育て支援」と「子育て家庭への支援」ということが書いてありますが、
ここでは「子育て支援」というよりは「子育て家庭への支援」のほうにしてはどうかという文
言の提案があります。これは、どちらかというと、狭義のほうの表記にしていくということに
なりますよね。私は、よしあしはあると思いますが、現行の地域における子育て支援と考えた
ほうが子育て家庭への支援も包含するという意味でいいのではないかと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、子育て支援と言った場合に、これに対するキーワードは子ども支援だと思いま
すが、子ども支援のほうは子どもを直接支援するという考え方。一方で、ここにある子育
て支援というのは、子育てをする保護者、あるいは関係者へ支援するということ。そうい
う意味合いが含まれているということであれば、確かにあえて「子育て家庭への支援」と
言わなくても「子育て支援」と言うことでその中身が包含されることもあり得るかなとい
う感じがいたします。ありがとうございました。
よろしいですか。
ありがとうございました。
では、次の3ページに移ります。「2 児童館の機能・役割」の部分でございます。ま
ず、冒頭の「児童館の特性について解説する」は、1、2、3ということで具体的な内容
が示されておりますけれども、この3つの内容をご覧いただきながら、ここで示すべき児
童館の特性がこれでよいのかどうか、あるいはこのほかにもあるのではないかというとこ
ろでまずは御意見をいただきたいと思います。
いかがでしょうか。
○中川委員 私どもはよく、児童館の施設特性について4つの観点から説明をするのです
が、1つは、先ほど来出ています地域の18歳未満の全ての子どもを対象とする。2つ目が、
遊びを中心とした活動を行っているということ。3点目が、子どもの健全育成を目的とし
ているということ。4点目が、子どもが自分の意思で利用する施設なのだということ。こ
の4つの施設特性はほかの児童福祉施設にはない特徴であると思います。特に全ての子ど
もを対象にするというのは、まさに児童館が唯一と言ってもいいと思いますし、子どもが
自分の意思で利用するというのもなかなかほかの施設にはない。こうしたことによって、
児童館の施設特性が有する可能性というのですか、そこはしっかりと施設特性の中で紹介
できればいいのかなと思います。ですから、機能、役割に加えて、児童館の施設特性とい
うのもこの機会にしっかりと整理をして書き加えることが必要ではないかなと考えており
ます。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、地域の全ての子どもを対象にすると。これは当然、児童館の役割でありますし、
当然、特性の中にもこれは含まれるのかなという感じがいたします。現状の児童館の役割
にプラスして、児童館が持つ可能性、そのあたりまで踏み込んだ児童館の特性を定義づけ
してもいいのではないかという感じもいたします。ありがとうございました。
そのほかいかがでしょうか。
お願いします。
○斉藤委員 先ほど中川委員からも説明がありました通り、私も長年児童館に勤務して、
今、児童館の特徴として新人研修やいろいろな研修等で話をするときには、必ずこの3つ
について触れて話をしているところでございます。この3つのほかに、児童館の多機能性
ですとか、拠点性ですとか、地域性というものがあるかと思うのですけれども、ここに挙
げた1から3の特徴が非常に児童館らしい、児童館が今まで一番大事にしてきたところの
核に当たる部分なのかなと思って、ここに意見として言わせていただけたらと思っており
ます。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、ここが核になると思います。ある程度具体的に解説をしていく必要がある部分
かなと思います。ありがとうございました。
○中川委員 済みません。追加です。
例えば、子どもが自分の意思で利用するという特性は、子どもの意見表明権にも大きく
かかわってくるのではないかなと思っております。つまり、子どもたちは児童館に対して、
自分で、よし、今日は児童館へ行こうというふうにやってくる。そこの子どもたちの主体
性というのは、我々、現場でもしっかりと受けとめておりますし、子どもたちもある意味
意欲的に児童館の活動に取り組んでくる。そうした中で、子ども自身が、活動のあり方、
活動の内容についても自分の意見をしっかり主張できるような素地がそこにあるのではな
いか。こういう意味合いも込めて、それぞれの施設特性が生み出す児童館の可能性につい
て触れていければ、児童館のあり方というのがより明快になってくるのではないかと思い
ます。
○植木座長 そもそも児童館というのは、子どもの自主性と社会性と創造性を育むところ
でありますので、主体的に来館してくるというふうな行動そのものは大変重視すべき事柄
かなとも思います。
安部委員、この点について御意見ありますか。
○安部委員 今、委員の皆さん方がおっしゃったことに加えて、災害時の遊びの拠点、子
どもたちの回復の拠点としての児童館というのは非常に大きいと思っています。その際に、
乳幼児さんたちの避難場所というのはもちろんそうなのですが、それ以降の子どもたちに
とってもとても大事な場所になるかなと思いますので、非日常での児童館の意義というの
をここに書き込めるといいと思います。
○植木座長 確かにその通りですね。災害等が起これば、それは子どもたちにとっては非
日常になっていく。しかし、児童館は、ひょっとしたら、その非日常を日常に近づけてい
く機能があって、その機能が子どもの発達やパワーの回復を促すことがあるのではないか
ということも確かに考えられます。ありがとうございました。
では、ここの部分についてはよろしいでしょうか。
では、その下「(1)発達の増進」でございます。ここでは「健全育成」あるいは「発
達」について定義していくということが指摘されております。まず、この「健全育成」「発
達」について定義するということ、もう一つは、では、どのような定義が考えられるのか
ということも含めて御意見がございますようでしたら、お願いしたいと思いますが、いか
がでしょうか。
お願いします。
○柳澤委員 「健全育成」という言葉は、特にこの児童クラブと児童館についてのガイドライ
ン等、児童クラブ・児童館行政の中で多く出てくる言葉だと思います。しかし、一般的には「健
全育成」という言葉の意味を説明するのが難しいのではないでしょうか。なので、健全育成と
はどういうことなのかということを解釈として入れていくべきではないかと思います。
教育でいいますと、どこの学校、幼稚園などでもそうだと思うのですが、知・徳・体という
3つの観点を入れて目標をつくったり、教育内容を充実したりということをしています。教育
の世界で言えば、知・徳・体ということに尽きるのだと思うのです。私は、この「健全育成」
という中には、知・徳・体はもちろんベースにあると思いますが、さらに、社会性を育てる、
または社会的な適応能力を身につけるといった部分です。そのことが1つ。
もう一つは、「徳」の中に含まれるかもしれませんが、子どもたちの情操を育てるという意
味合いもあると思いますので、その「健全育成」とはどういうものかということをかみ砕いた
解釈等も入れられたらいいなという考えがあります。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに「健全育成」という言葉は大変便利な言い方でございまして、これだけで全てが
わかったような感じがする。そのようなことも一方であるのかもしれません。そういった
意味では、今、御指摘のあったように、この「健全育成」という内容をかみ砕いてわかり
やすく現場に伝える、あるいはガイドラインで示す。これも作業としては労力が要るとこ
ろかもしれませんけれども、確かに重要なことかなという感じがいたします。
お願いします。
○斉藤委員 育成推進財団に「健全育成」の定義づけがあったと思います。身体の健康増
進、心の健康増進、知的適応能力、これは生活上で必要な能力を身につけるということで
す。あと、社会的適応能力、それから情操を豊かにする。幾つか柱だてになるものがある
と思うので、そういったものを参考に検討していくというのはいかがでしょうか。
○植木座長 御指摘のように、確かに、一般財団法人児童健全育成推進財団には健全育成
とは何かということの説明がされておりますので、そういった既存の、先行して何か定義
づけをしている、そういった事例を参考にしていかなければいけないと思います。
そもそも児童福祉法には、心身ともに健やかに育成されるということがもともと書いて
ある訳であります。恐らくこれが健全育成なのだろうと思われますので、健全育成を実現
するということは児童福祉を実現するのだということにも等しいことなのかなと思います。
お願いします。
○中川委員 私どもも、よく健全育成について、そのあり方、内容について議論をするこ
とがあるのですけれども、児童館は全ての子どもを対象にすると。この「全ての子ども」
というのが、その健全育成を考える上で非常に大きな意味を持つのではないだろうか、結
論はいつもそこにたどり着くのです。
といいますのは、従来、児童福祉というのは、いわゆる福祉的課題を有する子どもたち
に対する救済的な対応であった。そこに、戦後の児童福祉法の中に健全育成というまさに
全ての子どもの心身ともに健やかな育成。これは、今、特に福祉的課題を抱えていない子
どもも含めて、その全ての子どもがこれからも心身ともに健やかに育っていけるような、
ある種、予防的な取り組みという意味合いも含めて、この健全育成という考え方について
児童館は理解をして、取り組んできたのではないかと。そんなことも含めてうまく健全育
成の内容について織り込めたらいいなと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
全ての児童、全ての子どもを対象にするということは、さまざまな対象が含まれている
ということも一方では意味合いとして含まれるのかなという感じがいたします。それらを
対象にする健全育成とは一体何か。それに対して児童館は対応できるのだと、可能性も含
めてガイドラインで明示することも必要なのかもしれません。ありがとうございました。
そのほかいかがでしょうか。
○安部委員 発達に関してです。
例えば乳幼児期の発達であれば保育所保育指針の解説書で、小学生であれば放課後児童
クラブ運営指針の解説書でかなり詳しく書かれていると思うのですが、中高生世代の発達
に関しては触れられているものを余り見たことがありません。それぞれの支え方というか、
支援者に求められる力量も違うかなと思いますので、その発達を、特に中高生の部分は新
しく書く必要があるかなと。それ以前のものに関しては、既にあるものを活用して書き込
んでいくといいのではないかと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
その通りですね。中高生を対象にするというのは、ひょっとしたら、ほかの児童福祉施
設では余りない事柄なのかもしれません。もっとも、児童養護施設等はありますけれども、
保育所等ではそれはあり得ない訳でありまして、そういった意味では、既存の発達の定義
を活用する部分と、児童館としてそれをつけ加えていく部分、特に中高生への支援ですね。
これも含めた発達の定義というのがこのガイドラインの中ではオリジナリティーがあるの
かなという感じもいたします。ありがとうございました。
お願いします。
○中川委員 中高生の発達について触れるとするならば、例えば「中高生への取り組み」
という項目を新たに起こして、そこで中高生の発達課題についても触れていくほうが、全
体のバランス、構成から考えてこの機会にしっかり項目を設ける中で書き込んでいくとい
うのも1つなのかなと、今、お話を聞いていて思いました。
○植木座長 ありがとうございました。
この書き込み方についてはいろいろな手法があるのだろうなと考えられます。いずれに
しても、18歳未満の子どもたち全ての発達、あるいは健全育成についてここで書き込んで
いくことについては御異論ありませんでしょうか。
(「ありません」の声あり)
○植木座長 ありがとうございます。
次に移ってまいります。「(2)日常の生活の支援」であります。ここでは「『日常の
生活を支援すること』の具体的な内容を示す」というふうに指摘されております。この議
論は先ほどの1の生活の援助のところで少し出てまいりましたけれども、それと絡めなが
ら、いま一度ここで御発言いただきたいと思います。いかがでしょうか。
○斉藤委員 先ほどの生活の援助のところと同じで、日常の生活を支援することの具体的
なイメージが少し弱かったもので、私もこのように思いました。先ほどの意見の中で、機
能や役割の中で明記したほうがいいのではないかと。そこでもまた整理されるのかなと、
御意見を伺ってそのように感じました。
○植木座長 ありがとうございました。
そのほかいかがでしょうか。
お願いします。
○柳澤委員 「子どもの活動の様子から必要に応じて家庭や地域の子育て環境の調整を図る」
とありますが、この2行だけを読んだのでは、児童館での経験の浅い先生方にはわかりにくい
部分があるのではないかと思うのです。「子どもの活動の様子から」というのは、子どもの様
子から何を見抜いて支援をしていくのだという指摘を加えたほうがいいのかなと。家に帰れな
い子どもの場合とか、家庭や学校で何かあって、子どもの心に何か折れた部分を持っている子
が来館している場合にどう援助していくかとか、子どもの生活の全てにおいて様子を観察した
場合に、どう手を伸ばすか、支援を企てていくかということになると思うので、ここで増やす
のか、この後に具体的な活動内容が出てきますので、そちらで書くかは別としても、先ほど来
出てくる子どもの安定した日常生活を支援するということは具体的にはどういうところなの
だというのをわかりやすく入れたほうがよいかなと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、考え方を示すだけではなくて、児童館が「館」であることの意味、その児童館
の機能としての日常の生活を支援すること、これは具体的にどのような意味をなすかとい
う議論がここでは必要。また、説明としてプラスアルファしていくことも必要だというこ
とになろうかと思います。
そのほかいかがでしょうか。
お願いします。
○中川委員 現場におりまして、日常の生活の支援というのは、例えば来館する子どもた
ちの様子を見ている中で非常に気になる子どもたちがいると。だけれども、児童館として
どこまでそのケースにかかわり切れるのか。現場ではそこにジレンマを持っている訳です。
遊びを通した支援、遊びによる支援というのは、児童館の現場としても、なるほどこうす
るのだなということで理解はしやすいのですけれども、生活支援というのは、実のところ、
現場からすると、どちらにしても6時半、7時になったら児童館は終わってしまって、そ
の後、子どもたちはどうしているのだろうみたいなことも含めて。あるいは、子どもたち
が来館しなくなったときにどうするのだろう。日常の生活の支援といったときに、実際に
どんなふうにそれにかかわっていけるのか、そこのイメージがなかなかつきにくいところ
もあると思うのです。恐らく、ここに書いてある「必要に応じて家庭や地域の子育て環境
の調整を図ることにより」というのには、まさに児童館が家庭や地域に問題提起していく
という意味合いがきっと含まれていて、詰まるところ、児童館がどういう日常の生活の支
援ができるのかというところに1つのヒントがあるような気がするのです。そこのところ
も含めてうまく表現できたらいいのかなと思うところです。
○植木座長 ありがとうございました。
日常の生活というのは、児童館だけではなくて、家庭や地域にも当然それがあるのだと。
子どもたちの所属というのは家庭にもあるし、地域にもある訳ですから、児童館も含めた
地域や家庭が全体として子どもの日常の生活をどう支援していけるのかという少し幅広い
捉え方も必要になってくるのかもしれません。あるいは、ひょっとしたら、家庭や地域が
支援し切れない部分に児童館の役割というのがあるのかもしれません。いずれにしまして
も、この日常の生活を支援することに関しては、ここではもう少し具体的に記述していく
ということに関してよろしいでしょうか。
○植木座長 ありがとうございます。
この2の部分のそのほかの部分で何か御意見ございますか。
次の5ページの3に移ってもよろしいですか。
では、次の5ページ「3 児童館の活動内容」に関してです。ここでは、先ほど事務局
から(1)の1の指摘事項として、遊びの持つ意味・意義、このあたりに少し御議論いた
だきたいという説明がございました。当然、児童館は、遊びを通して子どもたちの発達を
支援していくところでございますので、この遊びの持つ意味、あるいは児童館における遊
びの持つ意味ということになろうかと思います。子どもにとって遊びの大切さを書き込む
こともそこに含まれるということでございます。ここの部分についての御意見をいただき
たいと思います。いかがでしょうか。
○安部委員 遊びの意義ということですけれども、子どもの文化というのは遊びから生ま
れてくるものだと思いますので、遊びが余った時間にやる子どもにとって無駄な時間では
なくて、その成長・発達にとっては非常に大事な時間なのだということをきちんと明記し
ていくのは必要かなと思います。
○植木座長 お願いします。
○中川委員 具体的な活動内容に関する項目ですので、より具体的に。例えば、児童館で
遊びを通した子どもの健全育成を行うと一口に言ったときに、子どもたちはいろいろな遊
びのパターンを児童館の中で行う訳ですね。例えば子ども同士で遊ぶ場合。それも少人数
で。あるいは、多くの人数で異年齢で取り組む場合。あるいは児童厚生員がかかわるケー
ス。かかわるケースでも、例えばリーダーとしてかかわる場合もあれば、ちょっと離れた
ところでかかわるケースや、さまざまな遊びのパターンというのが児童館の活動の中では
「遊び」と一口に言って行われている訳です。そうしたあり方・中身もしっかり書き込め
たらいいのかなとは思います。
○植木座長 遊びの持つプラスアルファの特性ですね。当然、子どもたちは遊びを通して、
本来のルールにとらわれない創造性を恐らく育んでいくのだろうと思われます。異年齢集
団で遊べば、当然そこで社会性も育まれるだろう。遊びに参加するという行為そのものは
自主性だろうというようなことも考えられます。ですから、児童館で遊びを通して健全育
成していくということに関しては、児童館で行われる遊びが持つ意義ということが当然あ
るのかなという感じがいたします。
そのほかいかがでしょうか。
ここは大変重要な部分ですね。専門委員会のほうでも遊びのプログラムの具体的なもの
がこれまで幾つか紹介されてまいりました。また、現在もさまざまな遊びのプログラムが
進行していると聞いております。そういったものも参考にしながら、そこから導き出され
る児童館における遊びの意義というものも検討していく必要があるのかな、それはここに
も組み込んでいく必要があるのかなという感じもいたします。
お願いします。
○柳澤委員 遊びによる子どもの育成について、児童館は子どもに遊びを与えて、または遊び
を通して育成していくのだという役割・機能は十分わかっていても、実は遊びというものをど
のように子どもに与えるのか、あと、どのように遊ばせるのかという方法論といいますか、児
童厚生員の立ち位置というか、そういったことの詳細も少し教えてあげたほうがいいのかなと
いう気もいたします。
児童館は、いろいろな遊びを児童厚生員が知っていて、与えてあげればいいのだと思ってい
る児童厚生員もいらっしゃいますし、または、自分が一緒になって、子どもと親身になって全
て遊んであげればそれがいいのだと思っている厚生員さんもいらしたりします。どちらについ
ても大事なことではありますが、実は、ここにも書いてあります子どもの遊びというのは自主
性・自発性を一番大事にしなくてはいけないということから考えると、遊びの与え方としては、
きっかけをつくって、子どもたちが遊べるようになったら、いつの間にか自然に大人は手を引
いていくというようなことも必要だと思うのです。そういったことで、子どもたちの自主性・
自発性を大事にした遊びを提供する方法を大事にしてほしいということも入れていただきた
いなと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、このガイドラインは誰が見るかと言えば、現場の児童厚生員が見る訳でありま
して、現場の児童厚生員が実践で役に立つ具体的なものにしていかなければいけないとい
うことになります。そういった意味では、ここはより詳しく、現場に即した、あるいは児
童厚生員が具体的に活用できるような中身にしていく必要があるだろうなという気がいた
します。ありがとうございました。
ここの部分についてはよろしいでしょうか。
ありがとうございました。
そのほか、大型児童館のことについての御指摘が少しございました。大型児童館は、A
型のみ書き加えることでよいかという事務局からの御提案だったかと思いますけれども、
これはこの資料の中で示されていることではないのですか。
○依田専門官 資料の中にはございませんが、小型児童館の指導や支援の役割をもつA型
のみ記載していくのか、B型も含めていくのか、そのあたり御議論いただければ大変整理
しやすくなるかなと思います。
○植木座長 ありがとうございます。
A型とB型両方ある訳でございまして、それぞれ活動の仕方というのが異なる訳であり
ます。そういった意味では、A型とB型両方含めるのか、あるいは、主としてA型児童館
の役割をガイドラインで示すのかというふうな議論になろうかと思います。このあたり、
いかがでしょうか。
これはA型のみという言い方がされておりましたけれども、ひょっとすると、A型、B
型の両方に共通する大型児童館としての役割ということになるのかもしれません。そうい
った意味では、それを基本として踏まえて、現場でB型はB型のやり方、A型はA型のや
り方ということがつけ加えられるのかなという感じもいたします。
○依田専門官 参考資料2に大型児童館を規定している局長通知があります。その3「(1)
A型児童館」の「機能」には「2の(1)に掲げる機能」とあって、児童センターと同機
能を指しています。遡って、児童センターを見てまいりますと、さらに「1の(1)に掲
げる機能」としておりまして、つまりは小型児童館の機能を指しています。さらに、B型
につきましては、宿泊の機能と屋外型の活動を中心としていますが、機能として「1の(1)
に掲げる機能」としていますので、やはり小型児童館の機能を踏まえています。そのあた
りも踏まえて御意見を頂戴できればと思います。
以上でございます。
○植木座長 ありがとうございました。
大型児童館の大方がA型児童館であるという現状もあるのでしょうか。この部分につい
ては、一般の小型児童館や児童センターに比較して、この大型児童館というのは現場で何
が行われているかという知識も必要でしょうし、具体的な支援の方法もひょっとしたら小
型児童館、児童センターと少し異なるのかもしれません。このあたりは少し議論が必要な
部分かなという感じがいたします。
いかがでしょうか。
お願いします。
○中川委員 大型児童館の特にA型ですね。昨年、実際に視察に行ってきたのですけれど
も、12ページの「機能」の「(ア)都道府県内の小型児童館、児童センター及びその他の
児童館の情報を把握し、相互に利用できること」。つまり、県内の小型児童館、児童セン
ターのいわば先導役というのですか、取りまとめみたいな役割も大型児童館は有している
訳です。実際にこの機能をしっかり果たされている大型児童館は多いのではないかと思い
ます。ここはB型とは決定的に違う機能であると思いますので、A型についてはここをし
っかりと押さえておく。これは、大型児童館にとっても必要な取り組みでしょうし、県下
の小型児童館や児童センターにとっても非常に重要な部分になるかなと思います。
結論から言いますと、やはりA型児童館の機能・役割を中心にしっかりと書き切って、
座長がおっしゃったように、プラスしてB型についてはそれぞれ独自の機能を御理解いた
だけるような書き方をしていくというのが望ましいのではないかなと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
確かに、A型の大型児童館の場合は、県下の児童館を取りまとめるというか、その情報
把握するという役割が課せられている訳でありまして、これは、基本的な大型児童館の役
割としてガイドラインに明記してもいいのではないかという気もいたします。そこにプラ
スアルファして、B型が持つ機能をつけ加えていくというやり方も確かにあるなという気
もいたします。
その他いかがですか。
○安部委員 質問です。
○植木座長 お願いします。
○安部委員 移動児童館はB型ですか。
○植木座長 移動児童館は、児童館の役割の一つという意味合いだと思います。例えば小
型児童館でも、ひょっとしたら移動児童館という仕事をやるかもしれませんし、児童セン
ターでも移動児童館という役割をやるかもしれません。そういった意味では、この児童館
を区分する一つの物差しとして移動児童館というのはここでは規定がされていないという
ことになろうかと思いますが、何か気になるところはありますか。
○安部委員 東日本大震災の後、地域の児童館が機能しなくなった際に、移動児童館が、
遊び場がなくなった子どもたちに遊びを提供して、非常にたくさんの子どもたちがそこで
遊んだと伺いました。そのため、移動児童館は、非常に大きな意味があると思っています。
あるいは、児童館がない山間地等々の地域でどういうふうな実践があるのかなと思いまし
て、質問をさせていただきました。
○植木座長 おっしゃるように、被災地もそうですけれども、児童館のないところにその
周辺の児童館から移動児童館が出張することで成果を上げている事例も確かにあります。
そういった意味では、移動児童館は一つの児童館の役割としてはあり得るということも含
められるかもしれません。この点についてはいかがでしょうか。
○柳澤委員 私もかつて県の大型児童館に勤務したことがありますが、今、御提示いただきま
した移動児童館については、大型児童館の役割として大事な部分として、県立の場合、広域の
児童の健全育成に努めるということがあります。そうした場合に、対象を広めて来ていただく
ばかりではなくて、自分たちが広域に健全育成を積極的にやるために遊びを提供しに出かけて
いくということをよくしていました。その範囲というのは、児童館、児童センター、または大
型児童館が考えた場合、自分の管轄というか、見ていくところの範囲を考えて、漏れなく移動
児童館はやっているということなので、大事な機能だと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
移動児童館は実際に行われていることでありますし、今、言われたように、大事な役割、
機能であるということもありますので、この事柄に関しても、どこまで含めていくかとい
う議論は進めていいのかなという感じがいたします。ありがとうございました。
さて、全体として何か言い残した御指摘部分、あるいは御意見等がございましたら、こ
こでお願いしたいと思いますが、いかがですか。
お願いします。
○柳澤委員 済みません。先ほど過ぎてしまったところで申し訳ないのですが、3ページ
の「(3)の問題の発生予防・早期発見と対応」のところに「子どもと子育て家庭が抱え
る可能性のある問題の発生を予防し、かつ早期発見に努め、専門機関と連携して適切に対
応すること」というのがあります。実はこの部分が、最初に述べたように、現行のガイド
ラインができてからのこの5年間に子どもの生活する環境、または社会環境が大きく変わ
ってきた部分なのではないかと思います。
ここでは「子どもが抱える可能性のある問題」と書いてありますが、具体的に言います
と、福祉的課題を背負った子どもたちが非常に多くなってきていると思います。社会的に
は、「子どもの貧困」という言葉で食事の場の提供みたいなことが報じられていますが、
もっと具体的に言いますと、学校になかなか行けない子どもであったり、発達に課題を抱
える子どもであったり、家庭内に暴力がある子どもであったり、いじめに遭っている子ど
もとか、そういったものを含めて、子どもが抱える問題というのは非常に多岐に、または
深くなってきているような気がします。そうしたときに、家庭と学校で支えられない問題
については誰がやるのかと言ったら、これは唯一無二とも言える児童福祉施設である児童
館が地域の中で手を伸ばさないことはないなと。むしろ、児童福祉施設である児童館がそ
こで本領発揮しなくてはいけない部分ではないかと思うのです。なので、ここの項での解
釈、または求める機能については、ちょっと増やして入れていただきたいなと思っており
ます。
以上です。
○植木座長 ありがとうございました。
児童館は児童福祉施設でございますので、子どもの福祉に対応することに関しては、当
然、その機能を有しているのだと思われます。特に最近、子どもたちの福祉的な課題や社
会的な課題に対応する児童館の事例も増えてきておりますし、把握もしております。そう
いったことも踏まえて、新しくガイドラインにつけ加えるべき事柄としては、ここは重視
すべきところかなという感じがいたします。ありがとうございました。
では、中川委員。
○中川委員 同じ3ページの「児童館の機能・役割」の「(5)地域組織活動の育成」の
ところです。内容的には、ここに書かれている「地域組織活動の育成を支援し、子どもの
育ちに関する組織や人とのネットワークの中心となり」はこれでいいのですけれども、そ
のタイトルが、もう少し広く、地域の子どもの健全育成、子育て支援にかかわるネットワ
ークの中心となる、ネットワークを推進していくという機能・役割が見えるようなタイト
ルにこの機会に変えたらどうかなと思います。
次のページに出てくるのですけれども、例えば項目名を「地域における子ども・子育て
ネットワークの推進」と変更することを提案したいと思います。
○植木座長 ありがとうございました。
児童館が母親クラブを中心とした地域組織活動と有機的に連携していくということはこ
れまでもされてきたことであります。点と点を結ぶというところから、さらに地域のさま
ざまな社会資源とネットワークを組んでいく。その一つの中心的な役割を果たすこともひ
ょっとしたら児童館に求められる役割なのかもしれません。ありがとうございました。
そのほかよろしいですか。
お願いします。
○安部委員 先ほど柳澤委員がおっしゃっていた(3)の書き方が非常に難しいなと思っ
ているのです。というのは、問題に直面している子どもたちというのが明らかに何か問題
があるとして見える訳ではなくて、むしろ日常の支援の中で、職員の方たちがふと違和感
を覚えたり、あれ、どうしたのだろうという気づき、そしてそこから専門機関につないで
いくというのが非常に大事なのかなと。そうすると、ここで書くほうがいいのか、それと
も子どもが直面している問題に対応するという部分の専門性を書き込むほうがいいのか、
それはまた引き続き議論をしたほうがよいのかなと感じています。
以上です。
○植木座長 ありがとうございました。ここも大変重要な指摘でございました。
そのほかよろしいですか。
では、今、皆さん方からいただいた御意見を踏まえて、検討課題の共有ということにさ
せていただきたいと思います。ありがとうございました。
次に、議事の「3 見直し等の進め方について」、事務局から説明をお願いいたします。
○竹中課長補佐 それでは、机上配付しております資料をご覧いただきたいと思います。
専門委員会が今後年度内には2回予定されていて、それぞれの専門委員会にこのワーキン
ググループとしてどういったものを報告していくかという作業を実際にしていただくのが
このワーキンググループ設置の趣旨でございます。まず、1月の中・下旬に第11回が予定
されておりますので、それまでにどういったものをそこの専門委員会に御報告していくか
というのを当面やっていただくことが必要になります。
また、3月の中・下旬に専門委員会をもう一回開く予定になっております。当初の予定
では、年度内に一定のガイドラインの素案のようなものをこの専門委員会で提示できれば
と考えていて、今、同時並行で2つの調査研究をやっていただいておりますけれども、そ
の調査研究の結果報告を含めて、また来年度、中身のほうの議論をもうちょっと進めてい
くという作業が必要ではないかと考えています。
また、今、同時並行で開催している放課後児童対策の専門委員会も動いており、そちら
でもいろいろと御意見をいただいています。放課後の専門委員会の議論も踏まえて、こち
らの児童館ガイドラインの見直しの中にも盛り込んでいくものが幾つかあるように感じま
すので、放課後の専門委員会とのいわゆるキャッチボールも考えながら進めていきたいと
考えています。
ですので、まずは当面、次の専門委員会に向けてどういったことをしていく必要がある
のかをもうちょっと突っ込んだ形で、別途、皆さんで御相談いただければと考えておりま
す。
以上でございます。
○植木座長 ありがとうございました。
今後のスケジュール案ということでございました。この部分と、先ほどの議論の内容も
踏まえまして、皆さん方、何か御意見ございますでしょうか。
鈴木委員長、いかがでしょう。
○鈴木(一)委員長 大変深みのある議論をしていただきましたので、1月の中・下旬の
専門委員会に向けて、このワーキングで今日の議論を少し文章化していただけるとありが
たいなと考えます。基本的に、お話を伺っていまして、昭和22年に児童福祉法に児童館が
謳われたときの基本的な理念は、改正児童福祉法が施行されております現在もますます必
要とされると思いますので、悩んだときは原点に帰ったりすると、結構そこにヒントが隠
されているような気もします。そのようなことも掘り起こしながら、少し逐条化するとか
骨格化するとかという作業をしていただけると大変ありがたいなと思っております。
○植木座長 ありがとうございました。
それでは、よろしいでしょうか。
それでは、議事の「(1)今後の地域の児童館等のあり方の検討について」につきまし
ては以上とさせていただきます。ありがとうございました。
続いて、議事の「(2)その他」でございます。事務局から何かございますでしょうか。
○竹中課長補佐 本日は御議論いただきましてありがとうございました。先ほど申しまし
たように、この内容につきましては、次回、第11回専門委員会に報告をすることにさせて
いただきますので、御承知おきいただければと思います。
次回、第2回に関しましては、日程調整の上、別途、構成員の皆様にお知らせしたいと
考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○植木座長 ありがとうございました。
それでは、予定した全ての議事を終えましたので、これで閉会といたします。今日も大
変熱心な御意見をいただきました。大変ありがとうございました。
以上です。
ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 社会保障審議会(今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループ)> 第1回今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループ(2017年11月28日)