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第34回技能検定職種の統廃合等に関する検討会議事録
日時
令和6年11月18日(月)10:00~12:00
場所
厚生労働省専用第12会議室(オンライン併用)
出席者
参集者(五十音順 敬称略)
- 金子勝一 (山梨学院大学教授)
- 川瀬治 (日刊工業新聞社編集委員)
- 黒澤昌子 (政策研究大学院大学副学長)
- 高山昌茂 (協和監査法人代表社員公認会計士)
- 武雄靖 (ものつくり大学教授)
- 塚崎英世 (職業能力開発総合大学校教授)
- 筒井美紀 (法政大学教授)
議題
- 令和6年度技能検定職種の統廃合等に関する検討会報告書(案)について
配布資料
議事
- 第34回技能検定職種の統廃合等に関する検討会
○事務局 本日はお忙しい中、御参集いただき、ありがとうございます。ただいまより、第34回「技能検定職種の統廃合等に関する検討会」を開催いたします。本日、当検討会はオンライン併用での開催となっており、高山委員、筒井委員がオンラインでの御参加となります。また、古賀委員が御欠席となります。
次に、資料の確認をお願いいたします。本検討会についてはペーパーレス開催とさせていただいておりますので、お手元のタブレットで確認をお願いいたします。オンライン参加の皆様は別途お送りしているPDFファイルを御確認ください。また、画面共有させていただきます。まず、議事次第、次に資料1、資料2です。そのほか、検討会参集者限り資料1があります。資料の不足、機材の不調等ありましたら、事務局で対応いたしますので、お呼びたてください。オンライン御参加の皆様は、御発言なさらないときはマイクをオフにしていただくようお願いいたします。また、御発言いただくときは、「挙手」機能がありますので、それで意思表示いただければ座長等より御指名いたしますので、マイクをオンにして御発言ください。会議室にて御参加の皆様は、オンライン参加者に音声が届くよう、マイクを用いて御発言ください。なお、無線マイクを御利用の方におかれては、2点ほど御留意いただきたいことがあります。1点目としまして、ランプが付くまでにタイムラグが2秒ほどありますので、ランプが付いたのを御確認の上、御発言いただければと存じます。また、2点目といたしまして、一定時間経過すると自動でランプが消えてしまいますので、この場合はお手数ですが、またオンにしてから御発言いただければと存じます。円滑な議事進行のため御協力をお願いいたします。
それでは、これからの進行は黒澤座長にお願いしたいと思います。黒澤座長、よろしくお願いいたします。
○黒澤座長 ありがとうございます。皆様、本日は昨日と一転して急に寒くなりましたが、お忙しい中、お集まりいただきましてどうもありがとうございます。それでは早速、課題1「令和6年度技能検定職種の統廃合等に関する検討会報告書(案)」の検討に入りたいと思います。前回の検討会において、ロープ加工職種と塗料調色職種につきまして、一定の条件を課すことで毎年の実施を継続することを認めることといたしました。報告書(案)には、各職種に課す条件についても記載しておりますので、併せて御検討いただきたいと思います。では、事務局より資料の説明をお願いいたします。
○田口上席 事務局の田口から説明させていただきます。資料1になります。まず表紙がございまして、次に委員名簿、次に目次がございます。目次の構成を先に説明させていただきます。目次の1が「はじめに」、2が「技能検定職種統廃合等に際しての第1次判断(定量的基準)」、3が「技能検定職種統廃合等に際しての第2次判断(社会的便益)」、4が「検討対象職種の都道府県方式による存続の可否」、5が「令和5年度以前の検討会において令和5年度の実施結果により判断するとしていた職種」としています。
まず1ページ、「1 はじめに」では、令和6年度においては、令和5年度までの受検申請者数を基に検討を行った旨を記載しております。
次は、2の「(2) 第1次判断基準に基づく評価」です。ここは第1次判断基準に基づいて評価すると、ロープ加工職種1職種が第2次判断で検討すべき対象職種となった旨を記載しております。
2ページに移ります。次に3の「(2) 職種の概要」です。3ページにかけて受検申請者数の推移等を記載しております。
次は、「(3) 技能検定の社会的便益に係る関係業界団体からのヒアリング」です。ここには前回検討会で全日本ロープ加工組合連合会、線材製品協会、一般社団法人日本クレーン協会に対するヒアリングの概要を4ページにかけて記載しております。
続きまして、4ページの「(4) 技能検定の社会的便益に係る一般国民への意見募集」です。前回検討会終了後の9月17日から1か月間、10月17日まで意見を募集しましたが、意見の提出はございませんでしたので、その旨記載しております。
続きまして、「4 検討対象職種の都道府県方式による存続の可否」です。ここには前回検討会での審議結果の概要を記載しております。4ページの下から3行目、ここは特に審議していただきたい部分になりますので、読み上げさせていただきます。
ロープ加工については、6年間の平均受検申請者数が97人となり、第1次判断基準の100人を3人下回っている。しかしながら、関係業界団体の会員が製造した製品に起因する大きな事故が発生していないことは、消費者・国民の安心や信頼の確保の観点で評価できる。また、技能検定の実技試験の課題に用いるワイヤロープの径や加工方法を見直すことで受検申請者が増加する可能性もある。このため、ロープ加工職種については、関係業界団体が受検勧奨することなどにより、受検者拡大を図っていくことを条件に、都道府県方式による毎年実施の継続を認めることが適当である。ただし、令和7年度以降に実施される技能検定において年間受検申請者数が100人以下となった場合(令和2年度を除く過去6年間の年間平均受検者数が100人を超える場合を除く)には、改めて隔年実施に実施頻度を落とすことについて本検討会に諮るものとする。なお、関係業界団体と中央職業能力開発協会が協力し、技能検定の実技試験の課題の適否を検討することが望ましい。
以上、読み上げさせていただきました。
次に、同じ5ページになりますけれども、「5 令和5年度以前の検討会において令和5年度の実施結果により判断するとしていた職種」では、塗料調色職種について記載しています。「(1) 塗料調色職種」の最初の12行には、令和4年度検討会での結論と、令和5年度の受検申請者数を記載しております。
続きまして5ページの下から7行目、「ア 技能検定の社会的便益に係る関係業界団体からのヒアリング」です。こちらでは前回検討会で日本塗料商業組合に対するヒアリングの概要を記載しております。
続きまして、6ページに移ります。「イ 検討対象職種の都道府県方式による存続の可否」では、前回検討会での審議結果の概要を記載しています。こちらも先ほどと同じく読み上げさせていただきます。
塗料調色については、令和5年度の受検申請者数が85人となり、令和4年度検討会において示した条件の100人を15人下回っている。しかしながら、令和6年度の受検申請者数速報値が97人となったこと、東日本を中心に受検会場が設けられていないこと、受検会場の定員制限により受検を断っているケースや営業職も受検しているケースがあることから、潜在的な受検申請者が多い可能性がある。このため、塗料調色職種については、関係業界団体が首都圏への受検会場設置や既存受検会場の定員制限緩和、学科試験対策講習会の実施に取り組むことなどにより、受検者拡大を図っていくことを条件に、都道府県方式による毎年実施の継続を認めることが適当である。ただし、令和7年度以降に実施される技能検定において年間受検申請者数が100人以下となった場合(令和2年度を除く過去6年間の年間平均受検者数が100人を超える場合を除く)には、改めて隔年実施に実施頻度を落とすことについて本検討会に諮るものとする。
以上が報告書の主な内容となります。
その他、「検討会参集者限り資料1」を準備させていただいています。会場のタブレットでは別ファイルで準備させていただいています。そちらの「検討会参集者限り資料1」を御覧ください。
前回検討会でヒアリングを行いました日本塗料商業組合から、ヒアリング時の補足ということで提出された資料でございます。簡単に説明させていただきます。まず、1ページ目が業界団体が把握している受検申請者数でございまして、1枚めくっていただくと、「受検者需要」ということで、これは2022年10月でございますけれども、商業組合内でのアンケートの結果をまとめたものでございます。
次の3ページです。これは今回、報告書の中でも言及することになりますけれども、技能検定の実施状況、東日本に受検会場が少ないということが分かる資料となっております。
4ページ目以降ですが、前回のヒアリングの中で塗料マイスターについてのやり取りがあったということで、商業組合から塗料マイスターの資料が提出されております。
資料とは別に、日本塗料商業組合から状況の報告がありました。首都圏への受検会場の設置に向けまして、12月に東京都の職業能力開発協会と打合せを行うことになったという報告がございました。
次に、本体資料に戻りまして、資料2を簡単に説明させていただきます。会場のタブレットでは資料1と一緒になっています。今回の報告書の概要も作成しております。まず1ページ目ですけれども「1 検討会の役割」、「2 統廃合等の判断基準」、「3 検討対象職種」、次のページで、「4 検討結果のポイント」としております。内容は資料1にまとめた報告書(案)の概要となりますので説明は割愛させていただきます。
以上、議題1について説明をさせていただきました。ありがとうございます。
○黒澤座長 どうもありがとうございます。今の御説明について何か御質問、御意見などがありましたらお願いします。よろしいですか。特になければ報告書を取りまとめたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。では金子委員、お願いします。
○金子委員 私、自分の所をチェックし忘れていたのですが、職場の山梨学院、今年だけ学部が経営学部所属になっていまして、すみませんが修正いただければと思います。
○田口上席 検討会委員名簿の「学習・教育開発センター」と書いているところを「経営学部」に置き換えればよろしいでしょうか。こちらからの確認も足りずに失礼いたしました。ありがとうございます。
○黒澤座長 そのほかございますでしょうか。では、私から1点だけよろしいですか。新しく今回御提出いただいた、塗料のマイスター制度のチラシ、パンフレットと言いますか、そこを先ほど拝見したのですが、「技能検定」という文字が1つも入っていません。やはり技能検定との絡みというものを、このマイスター制度に興味ある方々にも是非知っていただきたいと思いますので、その辺りは、機会がありましたら団体さんにもお伝えいただければと感じたのですが、いかがでしょうか。
○田口上席 ありがとうございます。今日の検討会で、御意見があったことはしっかりと団体に伝えてまいりたいと思います。御意見いただきまして、ありがとうございます。
○黒澤座長 ありがとうございます。ほかにございませんでしょうか。
○田口上席 今日は中央職業能力開発協会にオブザーバーとして参加していただいています。前回の検討会でロープ加工職種の団体は課題の見直しを考えている旨の発言があったのですが、その後、何か中央職業能力開発協会宛てにお話があったのかなかったのか、あったのであればどのようなお話があったのか、概要をコメントで頂けますでしょうか。お願いいたします。
○斉藤オブザーバー 中央職業能力開発協会の斉藤です。ロープ加工職種については、特段、団体さんからのアクション等が私どもにあったという話は聞いておりません。
○田口上席 承知いたしました。団体には、私からこの報告書を取りまとめたことを伝えつつ、状況を確認したいと思います。ありがとうございます。
○黒澤座長 ありがとうございます。径の縮小の部分ですよね、是非お願いいたします。では、そのほかに事務局より何かありますでしょうか。筒井委員、お願いします。
○筒井委員 ロープ加工の存続の可否の箇所についてです。内容的にではなくて文章的な面で申し上げたいのですが、4ページの一番最後から5ページの冒頭です。5ページで、存続の可否は3つのパラグラフから書かれております。最後のパラグラフの「なお」からの2行は、「また、」から始まる第1パラグラフの最後の文章を受けているわけですけれど、そこがちょっとわかりにくくて、この第3パラグラフは若干、唐突感があると思います。ですので、少しこのセンテンスのなかで語句の順序を入れ換えてるのがよいかなと。たとえば、「なお、技能検定の実技試験の課題の適否については、関係業界団体と中央職業能力開発協会が協力し、検討することが望ましい」にすると、第1パラグラフを受けているということが分かりやすいと思った次第です。以上です。
○黒澤座長 大変貴重な御意見ありがとうございます。そうしましたら、是非、そのような形で修正をお願いできますか。
○田口上席 はい、確認させてください。「なお、技能検定の実技試験の課題の適否については、関係業界団体と中央職業能力開発協会が協力し、検討することが望ましい」ということで、よろしいでしょうか。
○筒井委員 はい、そうです。
○田口上席 御指摘ありがとうございます。
○黒澤座長 どうもありがとうございます。ほかに何か御意見がございましたらお願いします。大丈夫ですかね。ありがとうございます。そうしましたら、事務局からお願いいたします。
○事務局 本日の議事録につきましては、ホームページで公表をしたいと考えております。議事録案が仕上がり次第、先生方にはメールで確認依頼をさせていただきますので、御協力をお願いいたします。以上です。
○黒澤座長 ありがとうございます。これで本日の議事は全て終了いたしましたので、進行を事務局に戻したいと思います。皆様、どうもありがとうございました。
○事務局 それでは、最後に主任職業能力検定官の増岡より、お礼の御挨拶を申し上げます。
○増岡室長 本日は、委員の皆様方におかれましては、お忙しい中御参集いただき、また、御検討いただきありがとうございました。お陰様をもちまして、今回、対象にさせていただいた2職種、ロープ加工職種、それから塗料調色職種につきましては、一定の条件のもとではありますが、現行の取組を継続していくということで結論を頂きました。こちらを踏まえまして、報告書も取りまとめをさせていただきたいと思います。
技能検定制度ですが、追って育成就労制度が施行されるということもあり、非常にまた大きな動きがある状況ですが、引き続き、ニーズを踏まえた運用にしたいと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
○事務局 それでは、本日の検討会はこれで終わりとさせていただきます。皆様、本日はありがとうございました。
○黒澤座長 皆様のお陰でまとめることができました。どうもありがとうございます。