照会先

労働基準局安全衛生部化学物質対策課

課長
安井 省侍郎
化学物質国際動向分析官
大淵 和代

(電話代表) 03(5253)1111
(内線5517)
(直通電話) 03(3502)6756

報道関係者各位

「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン」を改訂しました

~併せて、化学設備等の定期自主点検におけるドローン導入マニュアル、事例集を作成~

 厚生労働省は、経済産業省、消防庁と連携し、「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン」(以下「ガイドライン」)を改訂しました。併せて、「化学設備等の定期自主検査におけるドローン導入マニュアル」と「プラント設備等におけるドローンを活用した点検事例集」を作成したので、お知らせします。

 このガイドラインは、平成31年3月に公表されたもので、コンビナート等の石油精製、化学工業等のプラントにおいてドローンを活用し、プラントの保安力向上や労働災害撲滅を目的にしたものです。2度目となる今回の改訂は、ドローン活用の安全性向上、航空法改正への対応を目的としています。

 また、ガイドライン改訂に併せて作成したマニュアルでは、労働安全衛生法の規定による化学設備等の定期自主検査で、目視検査をドローン等で撮影した画像に代替する場合の留意事項などを示しています。事例集では、ドローン等を活用した化学設備等の定期自主検査等の事例を紹介しています。

 厚生労働省では、今回の改訂と、マニュアルや事例集の活用により、プラント保安分野におけるドローン活用がさらに促進されることを期待しています。

今回の主な改訂内容
  1. 1.令和2年度に行った実証実験の成果を踏まえ、設備の至近距離での飛行における安全確保のために必要な措置の整理。
  2. 2.リスクアセスメントの具体例の充実等
  3. 3.令和2年6月に行われた航空法改正ならびに、令和3年9月に行われた航空法施行規則改正による制度変更への対応。
ガイドラインについて
コンビナート等の石油精製、化学工業等のプラント内などで、プラント事業者がドローンを安全に活用・運用するための留意事項を整理したものです。
プラントにおいて、ドローンを活用することにより、高所からの撮影が容易になり、将来的に日常点検や災害時の迅速な点検を行うことが可能となり、プラントの保安力向上や労働災害撲滅に繋がることが期待されています。平成31年3月に作成されたこのガイドラインは、令和2年3月に1度目の改訂を行っており、今回で2度目の改訂となります。
化学設備等の定期自主検査におけるドローン導入マニュアル
「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン」に従い、労働安全衛生規則第276条の規定による化学設備等の定期自主検査で、目視検査をドローン等で撮影した画像に代替する場合の留意事項などを示したマニュアルです。
プラント設備等におけるドローンを活用した点検事例集
ドローン等を活用した化学設備等の定期自主検査等の事例集です。
  1. 資料1プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドラインVer3.0
  2. 資料2化学設備等の定期自主検査におけるドローン導入マニュアル ~「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドラインVer3.0」の実践~[PDF形式:9,514KB]
  3. 資料3プラント設備等におけるドローンを活用した点検事例集[PDF形式:6,730KB]