新型コロナウイルスと仕事の世界 ILOグローバルサミット

  
      (発言中の加藤大臣)             (ガイ・ライダーILO事務局長)

開催概要

 7月1・2日、7~9日、「新型コロナウイルスと仕事の世界 ILO(国際労働機関)グローバルサミット」(オンライン会議)が開催され、9日の「ILO加盟国政労使の日」に加藤勝信厚生労働大臣が出席しました。

 今回の会合では、新型コロナウイルス感染症の流行が経済・社会に及ぼしている影響、ウイルスとの戦いと復興に関する各国の課題や対応について議論が行われました。「ILO加盟国政労使の日」では、加盟国の大臣、労働組合と使用者団体のリーダーが集い、前日までのイベントを振り返り、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的大流行の中で「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」を実行していく方法について話し合いました。

グローバルサミットの全体概要

・1日・2日「地域別イベント」
 アフリカ 、米州 、アラブ諸国 、アジア太平洋 、欧州・中央アジア の5つの地域別に、各地域の政労使代表、学識者らが出席し、ウイルスの流行によって各国の経済、労働市場、社会が負担を強いられている莫大なコストや、各国の対応状況を巡る討議が行われました。

・ 7日「地域の日」
 新型コロナウイルス(COVID-19)に対するILOの対応についての動画や各ILO地域総局長へのインタビューを交え、1・2日に行われた地域別イベントのハイライトがライブ動画と録画動画で紹介されました。

・8日「グローバル・リーダーの日」
 ILO加盟国の国家元首や政府首脳、労働組合と使用者団体のリーダーが、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行と仕事の世界における課題及び機会について講演しました。

・9日「ILO加盟国政労使の日」
 ILO加盟国の大臣、労働組合と使用者団体のリーダーが集い、前日までのイベントを振り返り、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的大流行の中で「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」を実行していく方法について話し合いました。

加藤大臣の発言内容

 加藤大臣は、以下のような内容について開会発言を行いました。

  • ・アジア太平洋地域を含む全世界においてフルタイム労働者4億人分の労働時間が失われるなど、新型コロナウイルスが全世界の雇用・経済に大きな影響を与えている中、この未曾有の危機に打ち勝つためには、雇用と事業活動、生活を守り抜くことが重要であること。
  • ・我が国は、雇用を維持した事業主への助成金の拡充、家賃支援を始めとした事業主向けの資金給付を行っていること。
  • ・妊娠中の労働者等に対し有給休暇を付与した事業主への助成を行うとともに、ソーシャルワーカーなどの意見を伺い、社会的弱者への支援の拡充に取り組んでいること。
  • ・この危機を持続可能な仕事の未来を作る機会とし、テレワーク等の新たな働き方について、指摘されている課題を解消しながら、労働者にとってより働きやすく、能力を発揮できる環境を作り上げていくことへの意気込み。
  • ・ILOに対する期待等と、政労使で協同してこの難局を乗り切り、より良い仕事の未来を築いていくことの呼びかけ。

※ 発言の模様はこちらよりご覧いただけます(Search by nameをクリックし、プルダウンメニューより「Katsunobu Kato」を選択してください)。
※ 発言内容はPDFでもご確認いただけます(日本語英語)。
 

参考

新型コロナウイルスと仕事の世界ILOグローバルサミット(ILO駐日事務所)
https://www.ilo.org/tokyo/events-and-meetings/WCMS_749389/lang--ja/index.htm

COVID-19 and the World of Work(ILO)
https://global-summit.ilo.org/en/event/constituents-day

加藤厚生労働大臣の「新型コロナウイルスと仕事の世界 ILOグローバルサミット」への出席について(厚生労働省プレスリリース)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12090.html

「新型コロナウイルスと仕事の世界 ILOグローバルサミット」が開催されました(厚生労働省プレスリリース)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12097.html