令和元年9月19日

【照会先】
大臣官房 国際課 国際保健・協力室
   国際保健企画官 喜多 洋輔 (7292)
 課長補佐          松村 漠志 (7294)
(代表電話)  03(5253)1111
(直通電話)  03(3595)2404
 

報道関係者 各位

「世界健康危機モニタリング委員会」の報告書が公表されました

訂正
※GPMBホームページのリンクを訂正し参考資料2を追加しました。
 
 世界健康危機モニタリング委員会(Global Preparedness Monitoring Board:GPMB)の報告書「A world at risk Global Preparedness Monitoring board First Annual Report on global preparedness for health emergencies」が9月18日に公表されました。GPMBは、独立した立場で世界的な健康危機に対するモニタリングや提言等を行うため、世界保健機関(WHO)、世界銀行、各国の有識者等により2018年に立ち上げられた組織で、我が国からは鈴木康裕医務技監が構成員として参加しています。
 
 本報告書は、GPMBの最初の成果として取りまとめられたものです。内容としては、2014年の西アフリカでのエボラ出血熱流行を発端として、世界的健康危機への取組がWHOを中心に進められているが、未だ十分とはいえないとした上で、1先導的リーダーシップの構築、2効率的な組織の構築、3世界流行の可能性のある病原体への対応、4財政計画、5国際機関の連携の5つの分野での提言が行われています。
 我が国としても、健康危機のアジェンダは重要な議題であり、G20保健大臣会合での議論も参考になるものでと考えられます。世界規模で影響を及ぼす流行性感染症の原因となる病原体のサンプルの敏速な共有や世界の健康危機を支える持続可能な財政政策などに対する提言がされており、今後のWHO、世界銀行、各国政府の政策に影響を及ぼすことが期待されます。
 
 なお、この報告書は、今月下旬に米国ニューヨークで行われる国連総会のサイドイベントでも発表される予定です。
 
 
【資料】GPMB報告書「A world at risk Global Preparedness Monitoring board First Annual Report on global preparedness for health emergencies」
(GPMBホームページ https://apps.who.int/gpmb/annual_report.html)
 
【参考1】
世界健康危機モニタリング委員会(GPMB)概要
【参考2】
世界健康危機モニタリング委員会の7つの提言 概要