福岡大臣会見概要
(令和7年3月4日(火)8:36~8:39 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 雇用統計、令和7年1月分についてです。令和7年1月の有効求人倍率は1.26倍と、前月より0.01ポイント上昇しました。また、完全失業率は2.5%と、前月と同水準となりました。求人・求職の動向や労働力調査の結果をみますと、現在の雇用情勢は求人が底堅く推移しており、緩やかに持ち直しています。物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要があると考えています。私からは以上です。
質疑
- 記者:
- 高額療養費制度の見直しについてお尋ねします。今年8月の第1段階が予定通り実施される方向となっている点に、患者団体などから、なおも批判や懸念が寄せられております。この点への大臣の受け止めをお願いいたします。
- 大臣:
- 高額療養費については、高額な薬剤等により、その総額が医療費全体の倍のスピードで伸びており、今後もこのペースで増加し続けた場合の制度の持続可能性や、現役世代を中心とした保険料負担といった課題があると承知しています。他方で、世の中の物価・賃金は、特に足下で上昇しているなど、前回見直しを行った10年前と比較すると経済環境も大きく変化しています。そうした中、高額療養費制度を守っていくためには、社会保険料をお支払いいただく方々のご理解もいただきつつ、皆が負担能力に応じて支え合う仕組みとすることが大切だと考えています。見直しに当たっては、長期療養者の経済的負担に最大限配慮するとともに、令和8年度以降に実施する所得区分の細分化の内容については、新たに設ける「多数回該当の判定基準」を含め、本年秋までに、患者団体を含む関係者のご意見を承った上で改めて方針を検討し、決定することとしています。一方で、本年8月からの見直しについては、前回の見直しからの物価・賃金動向を踏まえたものであり、現役世代を中心とした被保険者の皆様の保険料負担の抑制及び制度の持続可能性の確保のためにも、予定通り実施させていただきたいと考えています。高額療養費制度という大切なセーフティネットを持続可能なものとする今回の見直しの趣旨や内容について、引き続き丁寧に説明してまいりたいと考えています。
(了)