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平成22年6月10日

厚生労働省労働基準局安全衛生部

労働衛生課長 鈴木 幸雄

主任中央労働衛生専門官 永田 和博

調査官 塚本 勝利

(電話) 03-5253-1111(内線5505,5497)

(直通) 03-3502-6755

報道関係者各位


職場における熱中症による死亡災害の発生状況について(平成21年)

~平成21年の職場における熱中症による死亡者数は8人となり、前年の17人から大幅に減少~


1 職場における熱中症による死亡災害発生状況について(別添資料)
・ 平成21年の職場における熱中症による死亡者数は8人(平成20年17人)となり、大幅に減少した。
・ 業種別にみると、建設業(5人(平成20年9人))、製造業(1人(平成20年5人))及びその他の業種(0人(平成20年3人))において、大きく減少した。
・ 作業開始からの日数別にみると、88%が7日以内に発生した。
・ 発生月別にみると、全て7月又は8月に発生した。

2 厚生労働省の取組
職場における熱中症の予防については、平成21年6月に発出した通達に基づく対策(※)を図ることとしており、都道府県労働局・労働基準監督署による事業場への指導や、パンフレットの配布などにより、取組を推進しているところである。

(※)職場における熱中症予防対策の概要
・ WBGT値(湿球黒球温度℃)を求めること等により、職場の暑熱の状況を把握し、必要な作業環境管理、作業管理、健康管理等を行うこと
・ 計画的な熱への順化期間(熱に慣れ、その環境に適応する期間)の設定
・ 自覚症状の有無にかかわらない水分・塩分の摂取
・ 熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾患(糖尿病等)を踏まえた健康管理など

○ 熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称であり、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる。


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