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平成29年12月26日 【照会先】 労働基準局安全衛生部労働衛生課 電離放射線労働者健康対策室 室 長 山本 要 室長補佐 佐藤 誠 (代表電話) 03(5253)1111(内線5592) (直通電話) 03(3502)6755 |
報道関係者各位
緊急作業従事者の健康管理システムにおける被ばく線量情報の入力誤り及び誤情報の提供に関するお知らせ
厚生労働省が委託している、東京電力福島第一原子力発電所事故の際に緊急作業に従事した方※1(以下「緊急作業従事者」という。)の長期的健康管理システム※2のデータ入力業務において、委託先の事業者が下記のとおり誤ったデータを入力等していた事実を把握しましたのでお知らせします。
今後は、対象者の方に対し、速やかに、おわびと正しい被ばく線量情報の提供を行うとともに、当該事業者への指導など、再発防止に努めます。
※1 平成23年3月11日から12月16日までの間(緊急時被ばく線量の限度を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げていた期間)に、緊急作業に従事した約2万人の労働者。
※2 緊急作業従事者が業務から離れた後における長期的健康管理を目的として厚生労働省が運用するシステム。一方、現在、放射性物質を扱う又は放射線の発生を伴う業務を行っている労働者については、法令に基づき、所属する事業者が被ばく線量等の情報を管理し、その安全と健康の確保を行うこととされている。長期的健康管理システムは、四半期ごとに事業者から厚生労働省に報告される被ばく線量等の情報に基づき運用されている。
記
1 事案の概要
緊急作業従事者の被ばく線量や健康診断結果等のデータを健康管理システムに入力する業務について、平成28年度からこの業務を委託されている事業者が、対象者の方の被ばく線量情報を、本来は1回入力すべきところを誤って複数回入力したため、正しい被ばく線量よりも高い数値がシステムに登録された(約500~1,000名。精査中)。その後、対象者のうち約200~400名(精査中)の方に対して、正しい被ばく線量よりも高い情報が提供された。入力情報の精査についても委託業務に含まれているが、厚生労働省が精査の状況などを確認した際に、この入力誤りが判明した。なお、この事案による緊急作業従事者の個人情報の漏洩は発生していない。
2 誤入力の発生要因
同一の事業者から、ある対象者の同じ被ばく線量情報が複数回報告された際に、入力業務を委託された事業者における入力情報の精査が不十分であったため、報告のつど入力してしまったこと。
3 今後の対応予定
1月中に、健康管理システム上の誤情報を正しい情報に修正するとともに、2月中に、誤った情報を提供した方へ厚生労働省から書面によるおわびと正しい情報の提供を実施する予定。
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