武見大臣会見概要(第4回国立健康危機管理研究機構準備委員会終了後 )

(令和6年4月9日(火)16:49 ~16:53 省議室)

広報室

会見の詳細

質疑

記者:
今後焦点となるのはトップの人選だと思いますが、どのようなプロセスを取っていつまでに決めるか、もう1点がどんな人物を期待するか、3点お願いします。
大臣:
まず、本日発表したように、おおよそ20回実質的な会合を重ねて、本日、おおよその設計図を作り上げることができました。そして、この「JIHS」に係わる設計図に基づいて、まず実務委員会、我々はそれをNN会議と呼んでいますが、実務委員会を厚生労働大臣の下に組織し、ここで実際の設計図に基づいて、この2つの組織の再編成を行うと、こういう形になっています。実際にその際に、今ご指摘のあった人事の問題も当然出てくるわけでして、このプロセスの中で人事は決めさせていただきたいと思います。現在はまだ決まっていません。
記者:
もう1点、「JIHS」ですが、「日本版CDC」は首相が言い出したという面もあり、一応首相の了解を得ているということでよろしいでしょうか。
大臣:
これは全部、各省庁連携しながらやってきていますので、本日も内閣官房からも来ていただいて、そして一緒になってこの会議をやってきましたので。
記者:
「JIHS」に込めた思いと言いますか、これは国際的なところも意識してとおっしゃっていましたが、詳しくお願いします。
大臣:
やはり、我が国、極めて幸いにもコロナのパンデミックにおいて、主要先進国の中でも著しく死傷者は少なかったですし、その健康被害というものは他の主要諸国と比べると、確実に抑えることができました。しかし、それは既存の体制の中で多くの試行錯誤を通じて出てきた結果であり、必ずしも危機管理の体制があったからこそこのような結果が生まれたわけではありませんでした。したがって、このコロナの経験を通じて、どこが一体問題であるかとか、これらをしっかりと多くの識者の皆様方と検討して、そしてその中で実務レベルの司令塔機能というものを、やはり平時からしっかりと作っておいて、しかもそこがしっかりと情報の中心地になって、しかも国内のみならず国際的にもネットワークをしっかりと持った形で、こうした感染症に係わる情報を収集・分析し、そしてそれに対応する必要な研究調査というものが行えるような拠点という機能を作り出すことが必要だと。こういうことが、おおよそ皆様の合意として形成され、そしてこの「JIHS」を設計するという経緯に至ったわけです。その発火点はどこにあったかと言えば、まさにコロナのパンデミックの中で得た経験というものが、その土台にあったということを申し上げておきたいと思います。