武見大臣会見概要

(令和6年3月29日(金)8:45~8:50 衆議院分館第16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
 紅麹使用製品への対応についてのご説明をさせていただきます。昨日、薬事・食品衛生審議会の調査会を開催し、今般の事案への対応についてご議論いただきました。調査会におけるご議論を踏まえ、小林製薬の3製品に使用された紅麹と同じ小林製薬社製の原材料を用いて製造された製品のうち、1日あたりに3製品と同等量以上の紅麹を摂取することとなる製品又は、これに当たらなくても過去3年間で医師により健康被害が1件以上報告された製品のいずれかに該当する場合には、事業者自ら点検を行った上で厚生労働省に報告するよう求めたところです。また、本件に対応するため、他省庁との共同作業を円滑に行うための「紅麹使用製品対策省庁間連携室」を省内に設けるとともに、紅麹使用製品への対応に関する省内のタスクフォースを設置しました。さらに、国民の皆様と事業者の方からのお問い合わせにお応えするためのコールセンターの準備を現在進めています。また国民の皆様の不安を払拭すべく、引き続き関係省庁と連携して取り組んでまいります。
 食品衛生基準行政及び水道行政の移管についてです。来週4月1日から、水道行政が国土交通省及び環境省へ、食品衛生基準行政が消費者庁へそれぞれ移管され、政府全体として生活衛生等関係行政の機能強化・充実がなされます。水道行政については、能登半島地震への対応において、移管前までに石川県のほぼ全域で断水を解消することができました。食品安全行政のうち、食品衛生監視行政については厚生労働省において引き続き所管することとなっています。今般の紅麹に係る事案においても関係省庁と緊密に連携して取り組んでいるところであり、今後も消費者庁等と連携しながら食品の安全の推進に取り組んでまいります。
 最後に雇用統計です。令和6年2月の有効求人倍率は1.26倍と、前月より0.01ポイント低下となりました。また完全失業率は2.6%と、前月より0.2ポイント上昇しました。求人・求職の動向や労働力調査の結果をみますと、現在の雇用情勢は求人が底堅く推移しており、緩やかに持ち直しています。物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要があると考えています。私からは以上です。

質疑

記者:
小林製薬の件でお伺いします。昨日時点で死亡が4人との報告があるなど広がりがみられますが、先ほども仰っていましたが、今後、厚労省はすでに回収命令が出された3商品以外の商品の対応も含め、小林製薬へどのような措置で対応されるか教えてください。また健康被害に関する情報収集や原因の特定に関して、厚労省としてはどのように関与していくのか、また先ほど調査を行うというお話しもありましたが、他社で小林製薬の紅麹を使った商品に関する今後の取り扱いをどう決めていくか教えてください。
大臣:
昨日3月28日、小林製薬より死亡との関連が疑われる事象が新たに2件あり、合計4件となったことが公表されました。まずは、お亡くなりになった方とご遺族にお悔やみ申し上げるとともに、健康被害を受けられた方の1日も早い回復をお祈り申し上げます。冒頭発言で申し上げたとおり、小林製薬以外の小林製薬の紅麹を原料とする製品について自主点検を行い、厚生労働省への報告を求めているところです。今後、報告された内容を踏まえ対応を検討し、必要な措置を講じることとしたいと思います。原因究明については、昨日の薬事・食品衛生審議会の調査会において、小林製薬より状況の説明を受けたところであり、厚生労働省としては、国立医薬品食品衛生研究所の協力を得て現在検証を行っているところであり、早期の原因究明に取り組んでまいりたいと思います。

(了)